24. Tk を用いたグラフィカルユーザインターフェイス

Tk/Tcl は長きにわたり Python の不可欠な一部でありつづけています。 Tk/Tcl は頑健でプラットホームに依存しないウィンドウ構築ツールキットであり、 Python プログラマは Tkinter モジュールやその拡張の Tix, ttk モジュールを使って利用できます。

Tkinter モジュールは、 Tcl/Tk 上に作られた軽量なオブジェクト指向のレイヤです。 Tkinter を使うために Tcl コードを書く必要はありませんが、Tk のドキュメントや、場合によっては Tcl のドキュメントを調べる必要があるでしょう。 Tkinter は Tk のウィジェットを Python のクラスとして実装しているラッパをまとめたものです。加えて、内部モジュール _tkinter では、 Python と Tcl がやり取りできるようなスレッド安全なメカニズムを提供しています。

Tkinter の一番素晴らしい点は速く、そして普通に Python に付属してくることです。標準ドキュメントが頼りないものだとしても、代わりになるものが入手可能です: リファレンス、チュートリアル、書籍その他です。 Tkinter は古臭いルックアンドフィールでも有名ですが、その点は Tk 8.5 で幅広く改善されました。とはいえ、興味を引きそうな GUI ライブラリは他にも多数あります。そういったものについてはもっと知りたい人は 他のグラフィカルユーザインタフェースパッケージ 節を参照してください。