36.14. nis --- Sun の NIS (Yellow Pages) へのインタフェース

nis モジュールは複数のホストを集中管理する上で便利な NIS ライブラリを薄くラップします。

NIS は Unix システム上にしかないので、このモジュールは Unix でしか利用できません。

nis モジュールでは以下の関数を定義しています:

nis.match(key, mapname[, domain=default_domain])

mapname 中で key に一致するものを返すか、見つからない場合にはエラー (nis.error) を送出します。両方の引数とも文字列で、 key は 8 ビットクリーンです。返される値は (NULL その他を含む可能性のある) 任意のバイト列です。

mapname は他の名前の別名になっていないか最初にチェックされます。

バージョン 2.5 で変更: domain 引数は検索に使うNISドメインを上書きできます。指定されなければ、デフォルトNISドメイン内が検索されます。

nis.cat(mapname[, domain=default_domain])

match(key, mapname)==value となる keyvalue に対応付ける辞書を返します。辞書内のキーと値は共に任意のバイト列なので注意してください。

mapname は他の名前の別名になっていないか最初にチェックされます。

バージョン 2.5 で変更: domain 引数は検索に使うNISドメインを上書きできます。指定されなければ、デフォルトNISドメイン内が検索されます。

nis.maps([domain=default_domain])

有効なマップのリストを返します。

バージョン 2.5 で変更: domain 引数は検索に使うNISドメインを上書きできます。指定されなければ、デフォルトNISドメイン内が検索されます。

nis.get_default_domain()

システムのデフォルトNISドメインを返します。

バージョン 2.5 で追加.

nis モジュールは以下の例外を定義しています:

exception nis.error

NIS 関数がエラーコードを返した場合に送出されます。