7.2. codecs — codec レジストリと基底クラス

このモジュールでは、内部的な Python codec レジストリに対するアクセス手段を提供しています。codec レジストリは、標準の Python codec(エンコーダとデコーダ)の基底クラスを定義し、 codec およびエラー処理の検索手順を管理しています。

codecs では以下の関数を定義しています:

codecs.encode(obj, encoding='utf-8', errors='strict')

encoding に記載された codec を使用して obj をエンコードします。

希望のエラー処理スキームを errors に設定することができます。デフォルトのエラーハンドラは strict です。これはエンコードエラーは ValueError (もしくは UnicodeEncodeError のような、より codec に固有のサブクラス) を送出することを意味します。codec エラー処理についてのより詳しい情報は Codec 基底クラス を参照してください。

codecs.decode(obj, encoding='utf-8', errors='strict')

encoding に記載された codec を使用して obj をデコードします。

希望のエラー処理スキームを errors に設定することができます。デフォルトのエラーハンドラは strict です。これはデコードエラーは ValueError (もしくは UnicodeEncodeError のような、より codec に固有のサブクラス) を送出することを意味します。codec エラー処理についてのより詳しい情報は Codec 基底クラス を参照してください。

codecs.register(search_function)

codec 検索関数を登録します。検索関数は第 1 引数にアルファベットの小文字から成るエンコーディング名を取り、以下の属性を持つ CodecInfo オブジェクトを返します:

  • name エンコーディング名;

  • encode 内部状態を持たないエンコード関数;

  • decode 内部状態を持たないデコード関数;

  • incrementalencoder 漸増的エンコーダクラスまたはファクトリ関数;

  • incrementaldecoder 漸増的デコーダクラスまたはファクトリ関数;

  • streamwriter ストリームライタクラスまたはファクトリ関数;

  • streamreader ストリームリーダクラスまたはファクトリ関数。

種々の関数やクラスが以下の引数をとります:

encodedecode: これらの引数は、 Codec インスタンスの encode()decode() と同じインタフェースを持つ関数、またはメソッドでなければなりません (Codec Interface 参照) 。これらの関数・メソッドは内部状態を持たずに動作する (stateless mode) と想定されています。

incrementalencoderincrementaldecoder: これらは以下のインタフェースを持つファクトリ関数でなければなりません:

factory(errors='strict')

ファクトリ関数は、それぞれ基底クラスの IncrementalEncoderIncrementalDecoder が定義しているインタフェースを提供するオブジェクトを返さなければなりません。漸増的 codecs は内部状態を維持できます。

streamreaderstreamwriter: これらの引数は、次のようなインタフェースを持つファクトリ関数でなければなりません:

factory(stream, errors='strict')

ファクトリ関数は、それぞれ基底クラスの StreamReaderStreamWriter が定義しているインタフェースを提供するオブジェクトを返さねばなりません。ストリーム codecs は内部状態を維持できます。

errors が取り得る値は

  • 'strict' エンコーディングエラーの際に例外を発生

  • 'replace' 奇形データを '?''\ufffd' 等の適切な文字で置換

  • 'ignore' 奇形データを無視し何も通知せずに処理を継続

  • 'xmlcharrefreplace' 適切な XML 文字参照で置換 (エンコーディングのみ))

  • 'backslashreplace' (バックスラッシュつきのエスケープシーケンス (エンコーディングのみ))

  • 'surrogateescape': デコード時には、Unicode の Private Use Area (私用領域) にある U+DC80 から U+DCFF のコードポイントで置き換えます。データのエンコード時に surrogateescape エラーハンドラが使われると、これらの私用コードポイントは元と同じバイト列に戻されます。(より詳しくは PEP 383 を見てください。)

register_error() で定義されたその他のエラー処理名になります。

検索関数は、与えられたエンコーディングを見つけられなかった場合、 None を返さなければなりません。

codecs.lookup(encoding)

Python codec レジストリから codec 情報を探し、上で定義したような CodecInfo オブジェクトを返します。

エンコーディングの検索は、まずレジストリのキャッシュから行います。見つからなければ、登録されている検索関数のリストから探します。 CodecInfo オブジェクトが一つも見つからなければ LookupError を送出します。見つかったら、その CodecInfo オブジェクトはキャッシュに保存され、呼び出し側に返されます。

さまざまな codec へのアクセスを簡便化するために、このモジュールは以下のような関数を提供しています。これらの関数は、 codec の検索に lookup() を使います:

codecs.getencoder(encoding)

与えられたエンコーディングに対する codec を検索し、エンコーダ関数を返します。

エンコーディングが見つからなければ LookupError を送出します。

codecs.getdecoder(encoding)

与えられたエンコーディングに対する codec を検索し、デコーダ関数を返します。

エンコーディングが見つからなければ LookupError を送出します。

codecs.getincrementalencoder(encoding)

与えられたエンコーディングに対する codec を検索し、漸増的エンコーダクラスまたはファクトリ関数を返します。

エンコーディングが見つからないか、 codec が漸増的エンコーダをサポートしなければ LookupError を送出します。

codecs.getincrementaldecoder(encoding)

与えられたエンコーディングに対する codec を検索し、漸増的デコーダクラスまたはファクトリ関数を返します。

エンコーディングが見つからないか、 codec が漸増的デコーダをサポートしなければ LookupError を送出します。

codecs.getreader(encoding)

与えられたエンコーディングに対する codec を検索し、 StreamReader クラスまたはファクトリ関数を返します。

エンコーディングが見つからなければ LookupError を送出します。

codecs.getwriter(encoding)

与えられたエンコーディングに対する codec を検索し、 StreamWriter クラスまたはファクトリ関数を返します。

エンコーディングが見つからなければ LookupError を送出します。

codecs.register_error(name, error_handler)

エラー処理関数 error_handler を名前 name で登録します。エンコード中およびデコード中にエラーが送出された場合、 errors パラメタに name を指定していれば error_handler を呼び出すようになります。

error_handler はエラーの場所に関する情報の入った UnicodeEncodeError インスタンスとともに呼び出されます。エラー処理関数はこの例外を送出するか、別の例外を送出するか、または入力のエンコードができなかった部分の代替文字列とエンコードを再開す る場所の指定が入ったタプルを返すかしなければなりません。代替文字列は :class:str: か :class:bytes: のいずれかにすることができます。代替文字列がバイト列なら、エンコーダは単に出力バッファにそれをコピーします。代替文字列が文字列なら、エンコーダは代替文字列をエンコードします。元の入力中の指定位置からエンコードが再開されます。位置を負の値にすると、入力文字列の末端からの相対位置として扱われます。境界の外側にある位置を返した場合には IndexError が送出されます。

デコードと翻訳は同様に働きますが、エラー処理関数に渡されるのが UnicodeDecodeErrorUnicodeTranslateError である点と、エラー処理関数の置換した内容が直接出力になる点が異なります。

codecs.lookup_error(name)

名前 name で登録済みのエラー処理関数を返します。

エラー処理関数が見つからなければ LookupError を送出します。

codecs.strict_errors(exception)

strict エラー処理の実装です: エンコード又はデコードエラーは各々 UnicodeError を送出します.

codecs.replace_errors(exception)

replace エラー処理の実装です: 奇形データは適切な文字列に置換されます。バイト文字列では '?' 、 Unicode 文字列では '\ufffd' に置換されます。

codecs.ignore_errors(exception)

ignore エラー処理の実装です: 奇形データは無視されエンコード又はデコードは何も通知せず、継続されます。

codecs.xmlcharrefreplace_errors(exception)

xmlcharrefreplace エラー処理の実装です(エンコードのみ): エンコードできなかった文字は適切な XML 文字参照に置き換えます。

codecs.backslashreplace_errors(exception)

backslashreplace エラー処理の実装です (エンコードのみ): エンコードできなかった文字はバックスラッシュつきのエスケープシーケンスに置き換えられます。

エンコードされたファイルやストリームの処理を簡便化するため、このモジュールは次のようなユーティリティ関数を定義しています:

codecs.open(filename, mode[, encoding[, errors[, buffering]]])

エンコードされたファイルを mode を使って開き、透過的なエンコード/デコードを提供するラップされたバージョンを返します。デフォルトのファイルモードは 'r' 、つまり、読み出しモードでファイルを開きます。

注釈

ラップされたバージョンのメソッドは、文字列だけを受け取って返します。バイト引数は拒否されます。

注釈

非バイナリモードが指定されても、ファイルは常にバイナリモードで開かれます。これは、 8-bit の値を使うエンコーディングでデータが消失するのを防ぐためです。つまり、読み出しや書き込み時に、 b'\n' の自動変換はされないということです。

encoding にはファイルのエンコーディングを指定します。

エラーハンドリングのために errors を渡すことができます。これはデフォルトでは 'strict' で、エンコード時にエラーがあれば ValueError を送出します。

buffering は組み込み関数 open() の場合と同じ意味を持ちます。デフォルトでは行バッファリングです。

codecs.EncodedFile(file, data_encoding, file_encoding=None, errors='strict')

ラップしたファイルオブジェクトを返します。このオブジェクトは透過なエンコード変換を提供します。

ラップされたファイルに書き込まれたバイトは、与えられた data_encoding によって解釈され、次に file_encoding を使用してバイトとしてオリジナルのファイルに書き出されます。

file_encoding が与えられなければ、 data_encoding がデフォルトになります。

エラーハンドリングのために errors を渡すことができます。これはデフォルトでは 'strict' で、エンコード時にエラーがあれば ValueError を送出します。

codecs.iterencode(iterator, encoding, errors='strict', **kwargs)

漸増的エンコーダを使って、 iterator から供給される入力を反復的にエンコードします。この関数は generator です。 errors は (そして他のキーワード引数も同様に) 漸増的エンコーダにそのまま引き渡されます。

codecs.iterdecode(iterator, encoding, errors='strict', **kwargs)

漸増的デコーダを使って、 iterator から供給される入力を反復的にデコードします。この関数は generator です。 errors は (そして他のキーワード引数も同様に) 漸増的デコーダにそのまま引き渡されます。

このモジュールは以下のような定数も定義しています。プラットフォーム依存なファイルを読み書きするのに役立ちます:

codecs.BOM
codecs.BOM_BE
codecs.BOM_LE
codecs.BOM_UTF8
codecs.BOM_UTF16
codecs.BOM_UTF16_BE
codecs.BOM_UTF16_LE
codecs.BOM_UTF32
codecs.BOM_UTF32_BE
codecs.BOM_UTF32_LE

ここで定義された定数は、様々なエンコーディングの Unicode のバイトオーダマーカ (BOM) で、 UTF-16 と UTF-32 におけるデータストリームやファイルストリームのバイトオーダを指定したり、 UTF-8 における Unicode signature として使われます。 BOM_UTF16BOM_UTF16_BEBOM_UTF16_LE のいずれかで、プラットフォームのネイティブバイトオーダに依存します。 BOMBOM_UTF16 の別名です。同様に BOM_LEBOM_UTF16_LE の、 BOM_BEBOM_UTF16_BE の別名です。他は UTF-8 と UTF-32 エンコーディングの BOM を表します。

7.2.1. Codec 基底クラス

codecs モジュールでは、 codec のインタフェースを定義する一連の基底クラスを用意して、 Python 用 codec を簡単に自作できるようにしています。

Python で何らかの codec を使えるようにするには、状態なしエンコーダ、状態なしデコーダ、ストリームリーダ、ストリームライタの 4 つのインタフェースを定義しなければなりません。通常は、状態なしエンコーダとデコーダを再利用してストリームリーダとライタのファイル・プロトコルを実装します。

Codec クラスは、状態なしエンコーダ・デコーダのインタフェースを定義しています。

エラー処理の簡便化と標準化のため、encode() メソッドと decode() メソッドでは、 errors 文字列引数を指定した場合に別のエラー処理を行うような仕組みを実装してもかまいません。全ての標準 Python codec では以下の文字列が定義され、実装されています。

意味

'strict'

UnicodeError (または、そのサブクラス) を送出します – デフォルトの動作です。

'ignore'

その文字を無視し、次の文字から変換を再開します。

'replace'

適当な文字で置換します – Python の組み込み Unicode codec のデコード時には公式の U+FFFD REPLACEMENT CHARACTER を、エンコード時には ‘?’ を使います。

'xmlcharrefreplace'

適切な XML 文字参照で置換します (エンコードのみ)。

'backslashreplace'

バックスラッシュつきのエスケープシーケンスで置換します (エンコードのみ)。

'surrogateescape'

サロゲート U+DCxx で置換します。 PEP 383 で定義されています。

さらに、次のエラーハンドラは単一の codec に特有です:

Codec

意味

'surrogatepass' utf-8

UTF-8 でサロゲートコードのエンコードとデコードを許可します。

バージョン 3.1 で追加: 'surrogateescape' および 'surrogatepass' エラーハンドラ。

codecs がエラーハンドラとして受け入れる値は register_error() を使って追加できます。

7.2.1.1. Codec オブジェクト

Codec クラスは以下のメソッドを定義します。これらのメソッドは、内部状態を持たないエンコーダ/デコーダ関数のインタフェースを定義します:

Codec.encode(input[, errors])

オブジェクト input エンコードし、(出力オブジェクト, 消費した長さ) のタプルを返します。エンコーディングは文字列オブジェクトをバイト列オブジェクトに変換します。

errors は適用するエラー処理を定義します。 'strict' 処理がデフォルトです。

このメソッドは Codec に内部状態を保存してはなりません。効率よくエンコード/デコードするために状態を保持しなければならないような codecs には StreamCodec を使ってください。

エンコーダは長さが 0 の入力を処理できなければなりません。この場合、空のオブジェクトを出力オブジェクトとして返さなければなりません。

Codec.decode(input[, errors])

オブジェクト input をデコードし、(出力オブジェクト, 消費した長さ) のタプルを返します。デコードは特定の文字集合エンコーディングでエンコードされたバイト列オブジェクトを文字列オブジェクトに変換します。

input は、 bytes オブジェクト、あるいは読み出し専用の文字バッファインタフェースを提供するもの – 例えば buffer オブジェクトやメモリマップドファイル – でなければなりません。

errors は適用するエラー処理を定義します。 'strict' 処理がデフォルトです。

このメソッドは Codec に内部状態を保存してはなりません。効率よくエンコード/デコードするために状態を保持しなければならないような codecs には StreamCodec を使ってください。

デコーダは長さが 0 の入力を処理できなければなりません。この場合、空のオブジェクトを出力オブジェクトとして返さなければなりません。

IncrementalEncoder クラスおよび IncrementalDecoder クラスはそれぞれ漸増的エンコーディングおよびデコーディングのための基本的なインタフェースを提供します。エンコーディング/デコーディングは内部状態を持たないエンコーダ/デコーダを一度呼び出すことで行なわれるのではなく、漸増的エンコーダ/デコーダの encode()/:meth:`~IncrementalDecoder メソッドを複数回呼び出すことで行なわれます。漸増的エンコーダ/デコーダはメソッド呼び出しの間エンコーディング/デコーディング処理の進行を管理します。

encode()/decode() メソッド呼び出しの出力結果をまとめたものは、入力をひとまとめにして内部状態を持たないエンコーダ/デコーダでエンコード/デコードしたものと同じになります。

7.2.1.2. IncrementalEncoder オブジェクト

IncrementalEncoder クラスは入力を複数ステップでエンコードするのに使われます。全ての漸増的エンコーダが Python codec レジストリと互換性を持つために定義すべきメソッドとして、このクラスには以下のメソッドが定義されています。

class codecs.IncrementalEncoder([errors])

IncrementalEncoder インスタンスのコンストラクタ。

全ての漸増的エンコーダはこのコンストラクタインタフェースを提供しなければなりません。さらにキーワード引数を付け加えるのは構いませんが、 Python codec レジストリで利用されるのはここで定義されているものだけです。

IncrementalEncodererrors キーワード引数を提供して異なったエラー取扱方法を実装することもできます。あらかじめ定義されているパラメータは以下の通りです:

  • 'strict' ValueError (またはそのサブクラス) を送出します。これがデフォルトです。

  • 'ignore' 一文字無視して次に進みます。

  • 'replace' 適当な代替文字で置き換えます。

  • 'xmlcharrefreplace' 適切な XML 文字参照に置き換えます。

  • 'backslashreplace' バックスラッシュ付きのエスケープシーケンスで置き換えます。

引数 errors は同名の属性に割り当てられます。属性に割り当てることで IncrementalEncoder オブジェクトが生きている間にエラー取扱戦略を違うものに切り替えることができるようになります。

errors 引数に許される値の集合は register_error() で拡張できます。

encode(object[, final])

object を(エンコーダの現在の状態を考慮に入れて)エンコードし、得られたエンコードされたオブジェクトを返します。 encode() 呼び出しがこれで最後という時には final は真でなければなりません(デフォルトは偽です)。

reset()

エンコーダを初期状態にリセットします。出力は廃棄されます: エンコーダをリセットして、さらに出力を得るためには .encode('', final=True) を呼んでください。

IncrementalEncoder.getstate()

エンコーダの現在の状態を返します。それは必ず整数でなければなりません。実装は、 0 が最も一般的な状態であることを保証すべきです (整数より複雑な状態は、状態を marshal/pickle して生じた文字列のバイトを整数にコード化することによって整数に変換することができます)。

IncrementalEncoder.setstate(state)

エンコーダの状態を state にセットします。 stategetstate() によって返されたエンコーダ状態でなければなりません。

7.2.1.3. IncrementalDecoder オブジェクト

IncrementalDecoder クラスは入力を複数ステップでデコードするのに使われます。全ての漸増的デコーダが Python codec レジストリと互換性を持つために定義すべきメソッドとして、このクラスには以下のメソッドが定義されています。

class codecs.IncrementalDecoder([errors])

IncrementalDecoder インスタンスのコンストラクタ。

全ての漸増的デコーダはこのコンストラクタインタフェースを提供しなければなりません。さらにキーワード引数を付け加えるのは構いませんが、 Python codec レジストリで利用されるのはここで定義されているものだけです。

IncrementalDecodererrors キーワード引数を提供して異なったエラー取扱方法を実装することもできます。あらかじめ定義されているパラメータは以下の通りです:

  • 'strict' ValueError (またはそのサブクラス) を送出します。これがデフォルトです。

  • 'ignore' 一文字無視して次に進みます。

  • 'replace' 適切な置換文字で置換します。

引数 errors は同名の属性に割り当てられます。属性に割り当てることで IncrementalDecoder オブジェクトが生きている間にエラー取扱戦略を違うものに切り替えることができるようになります。

errors 引数に許される値の集合は register_error() で拡張できます。

decode(object[, final])

object を(デコーダの現在の状態を考慮に入れて)デコードし、得られたデコードされたオブジェクトを返します。 decode() 呼び出しがこれで最後という時には final は真でなければなりません(デフォルトは偽です)。もし final が真ならばデコーダは入力をデコードし切り全てのバッファをフラッシュしなければなりません。そうできない場合(たとえば入力の最後に不完全なバイト列があるから)、デコーダは内部状態を持たない場合と同じようにエラーの取り扱いを開始しなければなりません(例外を送出するかもしれません)。

reset()

デコーダを初期状態にリセットします。

getstate()

デコーダの現在の状態を返します。これは2要素を含むタプルでなければなりません。1番目はまだデコードされていない入力を含むバッファです。2番目は整数で、付加的な状態情報です (実装は 0 が最も一般的な付加的な状態情報であることを保証すべきです)。この付加的な状態情報が 0 である場合、デコーダを入力がバッファされていない状態に戻して、付加的な状態情報を 0 にセットすることが可能でなければなりません。その結果、以前バッファされた入力をデコーダに与えることで、何の出力もせずにデコーダを前の状態に戻します (整数より複雑な付加的な状態情報は、情報を marshal/pickle して、結果として生じる文字列のバイト列を整数にエンコードすることで、整数に変換することができます)。

setstate(state)

エンコーダ (訳注: デコーダの間違い?) の状態を state にセットします。 stategetstate() によって返されたデコーダ状態でなければなりません。

StreamWriterStreamReader クラスは、新しいエンコーディングモジュールを、非常に簡単に実装するのに使用できる、一般的なインターフェイス提供します。実装例は encodings.utf_8 をご覧ください。

7.2.1.4. StreamWriter オブジェクト

StreamWriter クラスは Codec のサブクラスで、以下のメソッドを定義しています。全てのストリームライタは、 Python の codec レジストリとの互換性を保つために、これらのメソッドを定義する必要があります。

class codecs.StreamWriter(stream[, errors])

StreamWriter インスタンスのコンストラクタです。

全てのストリームライタはコンストラクタとしてこのインタフェースを提供しなければなりません。キーワード引数を追加しても構いませんが、 Python の codec レジストリはここで定義されている引数だけを使います。

stream は、(バイナリで) 書き込み可能なファイル類似のオブジェクトでなくてはなりません。

StreamWriter は、 errors キーワード引数を受けて、異なったエラー処理の仕組みを実装しても構いません。定義済みのパラメタを以下に示します:

  • 'strict' ValueError (またはそのサブクラス) を送出します。これがデフォルトです。

  • 'ignore' 一文字無視して次に進みます。

  • 'replace' 適当な代替文字で置き換えます。

  • 'xmlcharrefreplace' 適切な XML 文字参照に置き換えます。

  • 'backslashreplace' バックスラッシュ付きのエスケープシーケンスで置き換えます。

errors 引数は、同名の属性に代入されます。この属性を変更すると、 StreamWriter オブジェクトが生きている間に、異なるエラー処理に変更できます。

errors 引数に許される値の集合は register_error() で拡張できます。

write(object)

object の内容をエンコードしてストリームに書き出します。

writelines(list)

文字列からなるリストを連結して、(必要に応じて write() を何度も使って) ストリームに書き出します。

reset()

状態保持に使われていた codec のバッファを強制的に出力してリセットします。

このメソッドが呼び出された場合、出力先データをきれいな状態にし、わざわざストリーム全体を再スキャンして状態を元に戻さなくても新しくデータを追加できるようにしなければなりません。

ここまでで挙げたメソッドの他にも、 StreamWriter では背後にあるストリームの他の全てのメソッドや属性を継承しなければなりません。

7.2.1.5. StreamReader オブジェクト

StreamReader クラスは Codec のサブクラスで、以下のメソッドを定義しています。全てのストリームリーダは、 Python の codec レジストリとの互換性を保つために、これらのメソッドを定義する必要があります。

class codecs.StreamReader(stream[, errors])

StreamReader インスタンスのコンストラクタです。

全てのストリームリーダはコンストラクタとしてこのインタフェースを提供しなければなりません。キーワード引数を追加しても構いませんが、 Python の codec レジストリはここで定義されている引数だけを使います。

stream は、(バイナリで) 読み出し可能なファイル類似のオブジェクトでなくてはなりません。

StreamReader は、 errors キーワード引数を受けて、異なったエラー処理の仕組みを実装しても構いません。定義済みのパラメタを以下に示します:

  • 'strict' ValueError (またはそのサブクラス) を送出します。これがデフォルトです。

  • 'ignore' 一文字無視して次に進みます。

  • 'replace' 適切な置換文字で置換します。

errors 引数は、同名の属性に代入されます。この属性を変更すると、 StreamReader オブジェクトが生きている間に、異なるエラー処理に変更できます。

errors 引数に許される値の集合は register_error() で拡張できます。

read([size[, chars[, firstline]]])

ストリームからのデータをデコードし、デコード済のオブジェクトを返します。

chars はストリームから読み込む文字数です。 read()chars 以上の文字を返しませんが、それより少ない文字しか取得できない場合には chars 以下の文字を返します。

size は、デコードするためにストリームから読み込む、およその最大バイト数を意味します。デコーダはこの値を適切な値に変更できます。デフォルト値 -1 にすると可能な限りたくさんのデータを読み込みます。 size の目的は、巨大なファイルの一括デコードを防ぐことにあります。

firstline は、1行目さえ返せばその後の行でデコードエラーがあっても無視して十分だ、ということを示します。

このメソッドは貪欲な読み込み戦略を取るべきです。すなわち、エンコーディング定義と size の値が許す範囲で、できるだけ多くのデータを読むべきだということです。たとえば、ストリーム上にエンコーディングの終端や状態の目印があれば、それも読み込みます。

readline([size[, keepends]])

入力ストリームから1行読み込み、デコード済みのデータを返します。

size が与えられた場合、ストリームの read() メソッドに size 引数として渡されます。

keepends が偽の場合には行末の改行が削除された行が返ります。

readlines([sizehint[, keepends]])

入力ストリームから全ての行を読み込み、行のリストとして返します。

keepends が真なら、改行は、 codec のデコーダメソッドを使って実装され、リスト要素の中に含まれます。

sizehint が与えられた場合、ストリームの read() メソッドに size 引数として渡されます。

reset()

状態保持に使われた codec のバッファをリセットします。

ストリームの読み位置を再設定してはならないので注意してください。このメソッドはデコードの際にエラーから復帰できるようにするためのものです。

ここまでで挙げたメソッドの他にも、 StreamReader では背後にあるストリームの他の全てのメソッドや属性を継承しなければなりません。

次に挙げる2つの基底クラスは、利便性のために含まれています。codec レジストリは、これらを必要としませんが、実際のところ、あると有用なものでしょう。

7.2.1.6. StreamReaderWriter オブジェクト

StreamReaderWriter を使って、読み書き両方に使えるストリームをラップできます。

lookup() 関数が返すファクトリ関数を使って、インスタンスを生成するという設計です。

class codecs.StreamReaderWriter(stream, Reader, Writer, errors)

StreamReaderWriter インスタンスを生成します。 stream はファイル類似のオブジェクトです。 ReaderWriter は、それぞれ StreamReaderStreamWriter インタフェースを提供するファクトリ関数かファクトリクラスでなければなりません。エラー処理は、ストリームリーダとライタで定義したものと同じように行われます。

StreamReaderWriter インスタンスは、 StreamReader クラスと StreamWriter クラスを合わせたインタフェースを継承します。元になるストリームからは、他のメソッドや属性を継承します。

7.2.1.7. StreamRecoder オブジェクト

StreamRecoder はエンコーディングデータの、フロントエンド-バックエンドを観察する機能を提供します。異なるエンコーディング環境を扱うとき、便利な場合があります。

lookup() 関数が返すファクトリ関数を使って、インスタンスを生成するという設計です。

class codecs.StreamRecoder(stream, encode, decode, Reader, Writer, errors)

双方向変換を実装する StreamRecoder インスタンスを生成します。 encodedecode はフロントエンド (read() への入力と write() からの出力) を処理し、 ReaderWriter はバックエンド (ストリームに対する読み書き) を処理します。

これらのオブジェクトを使って、たとえば、 Latin-1 から UTF-8 、あるいは逆向きの変換を、透過に記録できます。

stream はファイル的オブジェクトでなくてはなりません。

encodedecodeCodec のインタフェースに忠実でなくてはならず、 ReaderWriter は、それぞれ StreamReaderStreamWriter のインタフェースを提供するオブジェクトのファクトリ関数かクラスでなくてはなりません。

encodedecode はフロントエンドの変換に必要で、 ReaderWriter はバックエンドの変換に必要です。

エラー処理はストリーム・リーダやライタで定義されている方法と同じように行われます。

StreamRecoder インスタンスは、 StreamReaderStreamWriter クラスを合わせたインタフェースを定義します。また、元のストリームのメソッドと属性も継承します。

7.2.2. エンコーディングと Unicode

文字列は内部的に範囲 0 - 10FFFF のコードポイントのシーケンスとして格納されます (実装に関する詳細については PEP 393 を参照)。文字列オブジェクトが一旦 CPU とメモリの外で使用されると、 CPU エンディアン性やこれらの配列がバイト列としてどのように格納されるかが問題になります。文字列オブジェクトをバイト列に変換することはエンコードと呼ばれます。また、バイト列から文字列オブジェクトを再生成することはデコードとして知られています。この変形をどのように行うかに関しても様々な方法があります (これらの方法もエンコーディングと呼ばれます) 。最も単純な方法はバイト 0x0 - 0xff にコードポイント 0-255 をマッピングすることです。それはつまり、この方法では U+00FF 以上のコードポイントを含む文字列オブジェクトをエンコードできないことを意味します (それは 'latin-1' あるいは 'iso-8859-1' と呼ばれます) 。 str.encode() は、次のような UnicodeEncodeError を発生させるでしょう: UnicodeEncodeError: 'latin-1' codec can't encode character '\u1234' in position 3: ordinal not in range(256)

他のエンコーディングの一群 (charmap エンコーディングと呼ばれます)がありますが、 Unicode コードポイントの別の部分集合とこれらがどのように 0x0-0xff のバイトに写されるかを選んだものです。これがどのように行なわれるかを知るには、単にたとえば encodings/cp1252.py (主に Windows で使われるエンコーディングです) を開いてみてください。256 文字のひとつの文字列定数がありどの文字がどのバイト値に写されるかを示しています。

これらのエンコーディングはすべて、ユニコードに定義された 1114112 のコードポイントのうちの 256 だけをエンコードすることができます。ユニコードのすべてのコードポイントを格納するための単純で直接的な方法は、各コードポイントを連続する4バイトとして格納することです。これには2つの可能性があります: ビッグエンディアンまたはリトルエンディアンの順にバイトを格納することです。これら2つのエンコーディングはそれぞれ UTF-32-BE および UTF-32-LE と呼ばれます。それらのデメリットは、例えばリトルエンディアンのマシン上で UTF-32-BE を使用すると、エンコードとデコードの際に常にバイトを交換する必要があることです。 UTF-32 はこの問題を回避します: バイトは、常に自然なエンディアン性に置かれます。しかし、これらのバイトが異なるエンディアン性を持つ CPU によって読まれる場合、結局バイトを交換しなければなりません。 UTF-16 あるいは UTF-32 バイト列のエンディアン性を検出する目的で、いわゆる BOM (「バイト・オーダー・マーク」) があります。これはユニコード文字 U+FEFF です。この文字はすべての UTF-16 あるいは UTF-32 バイト列の前に置くことができます。この文字のバイトが交換されたバージョン (0xFFFE) は、ユニコードテキストに現われてはならない不正な文字です。したがって、 UTF-16 あるいは UTF-32 バイト列中の最初の文字が U+FFFE であるように見える場合、デコードの際にバイトを交換しなければなりません。不運にも文字 U+FEFFZERO WIDTH NO-BREAK SPACE として別の目的を持っていました: 幅を持たず、単語を分割することを許容しない文字。それは、例えばリガチャアルゴリズムにヒントを与えるために使用することができます。ユニコード 4.0 で、 ZERO WIDTH NO-BREAK SPACE としての U+FEFF の使用は廃止予定になりました (この役割は U+2060 (WORD JOINER) によって引き継がれました)。しかしながら、ユニコードソフトウェアは、依然として両方の役割の U+FEFF を扱うことができなければなりません: BOM として、エンコードされたバイトのメモリレイアウトを決定する手段であり、一旦バイト列が文字列にデコードされたならば消えます; ZERO WIDTH NO-BREAK SPACE として、他の任意の文字のようにデコードされる通常の文字です。

さらにもう一つ Unicode 文字全てをエンコードできるエンコーディングがあり、 UTF-8 と呼ばれています。UTF-8 は8ビットエンコーディングで、したがって UTF-8 にはバイト順の問題はありません。UTF-8 バイト列の各バイトは二つのパートから成ります。二つはマーカ(上位数ビット)とペイロードです。マーカは0ビットから4ビットの 1 の列に 0 のビットが一つ続いたものです。 Unicode 文字は次のようにエンコードされます (x はペイロードを表わし、連結されると一つの Unicode 文字を表わします):

範囲

エンコーディング

U-00000000 ... U-0000007F 0xxxxxxx
U-00000080 ... U-000007FF 110xxxxx 10xxxxxx
U-00000800 ... U-0000FFFF 1110xxxx 10xxxxxx 10xxxxxx
U-00010000 ... U-0010FFFF 11110xxx 10xxxxxx 10xxxxxx 10xxxxxx

Unicode 文字の最下位ビットとは最も右にある x のビットです。

UTF-8 は8ビットエンコーディングなので BOM は必要とせず、デコードされた文字列中の U+FEFF は(たとえ最初の文字であったとしても) ZERO WIDTH NO-BREAK SPACE として扱われます。

外部からの情報無しには、文字列のエンコーディングにどのエンコーディングが使われたのか信頼できる形で決定することは不可能です。どの charmap エンコーディングもどんなランダムなバイト列でもデコードできます。しかし UTF-8 ではそれは可能ではありません。任意のバイト列を許さないような構造を持っているからです。 UTF-8 エンコーディングであることを検知する信頼性を向上させるために、 Microsoft は Notepad プログラム用に UTF-8 の変種 (Python 2.5 では "utf-8-sig" と呼んでいます) を考案しました。 Unicode 文字がファイルに書き込まれる前に UTF-8 でエンコードした BOM (バイト列では 0xef, 0xbb, 0xbf のように見えます) が書き込まれます。このようなバイト値で charmap エンコードされたファイルが始まることはほとんどあり得ない (たとえば iso-8859-1 では

LATIN SMALL LETTER I WITH DIAERESIS
RIGHT-POINTING DOUBLE ANGLE QUOTATION MARK
INVERTED QUESTION MARK

のようになる)ので、 utf-8-sig エンコーディングがバイト列から正しく推測される確率を高めます。つまりここでは BOM はバイト列を生成する際のバイト順を決定できるように使われているのではなく、エンコーディングを推測する助けになる印として使われているのです。 utf-8-sig codec はエンコーディングの際ファイルに最初の3文字として 0xef, 0xbb, 0xbf を書き込みます。デコーディングの際はファイルの先頭に現れたこれら3バイトはスキップします。

7.2.3. 標準エンコーディング

Python には数多くの codec が組み込みで付属します。これらは C 言語の関数、対応付けを行うテーブルの両方で提供されています。以下のテーブルでは codec と、いくつかの良く知られている別名と、エンコーディングが使われる言語を列挙します。別名のリスト、言語のリストともしらみつぶしに網羅されているわけではありません。大文字と小文字、またはアンダースコアの代りにハイフンにしただけの綴りも有効な別名です; そのため、例えば 'utf-8''utf_8' codec の正当な別名です。

いくつかの一般的なエンコーディングは、パフォーマンスを改善するために codec の検索機構を回避することがあります。これらの最適化の機会は、制限された別名のセットに対して CPython でのみ認識されます: utf-8, utf8, latin-1, latin1, iso-8859-1, mbcs (Windows のみ), ascii, utf-16, utf-32 。これらのエンコーディングに対する別名を使用することは、実行時間の低下を招くかもしれません。

多くの文字セットは同じ言語をサポートしています。これらの文字セットは個々の文字 (例えば、 EURO SIGN がサポートされているかどうか) や、文字のコード部分への割り付けが異なります。特に欧州言語では、典型的に以下の変種が存在します:

  • ISO 8859 コードセット

  • Microsoft Windows コードページで、 8859 コード形式から導出されているが、制御文字を追加のグラフィック文字と置き換えたもの

  • IBM EBCDIC コードページ

  • ASCII 互換の IBM PC コードページ

Codec

別名

言語

ascii 646, us-ascii

英語

big5 big5-tw, csbig5

繁体字中国語

big5hkscs big5-hkscs, hkscs

繁体字中国語

cp037 IBM037, IBM039

英語

cp424 EBCDIC-CP-HE, IBM424

ヘブライ語

cp437 437, IBM437

英語

cp500 EBCDIC-CP-BE, EBCDIC-CP-CH, IBM500

西ヨーロッパ言語

cp720  

アラビア語

cp737  

ギリシャ語

cp775 IBM775

バルト沿岸国

cp850 850, IBM850

西ヨーロッパ言語

cp852 852, IBM852

中央および東ヨーロッパ

cp855 855, IBM855

ブルガリア、ベラルーシ、マケドニア、ロシア、セルビア

cp856  

ヘブライ語

cp857 857, IBM857

トルコ語

cp858 858, IBM858

西ヨーロッパ言語

cp860 860, IBM860

ポルトガル語

cp861 861, CP-IS, IBM861

アイスランド語

cp862 862, IBM862

ヘブライ語

cp863 863, IBM863

カナダ

cp864 IBM864

アラビア語

cp865 865, IBM865

デンマーク、ノルウェー

cp866 866, IBM866

ロシア語

cp869 869, CP-GR, IBM869

ギリシャ語

cp874  

タイ語

cp875  

ギリシャ語

cp932 932, ms932, mskanji, ms-kanji

日本語

cp949 949, ms949, uhc

韓国語

cp950 950, ms950

繁体字中国語

cp1006   Urdu
cp1026 ibm1026

トルコ語

cp1140 ibm1140

西ヨーロッパ言語

cp1250 windows-1250

中央および東ヨーロッパ

cp1251 windows-1251

ブルガリア、ベラルーシ、マケドニア、ロシア、セルビア

cp1252 windows-1252

西ヨーロッパ言語

cp1253 windows-1253

ギリシャ語

cp1254 windows-1254

トルコ語

cp1255 windows-1255

ヘブライ語

cp1256 windows-1256

アラビア語

cp1257 windows-1257

バルト沿岸国

cp1258 windows-1258

ベトナム

cp65001  

Windows のみ: Windows UTF-8 (CP_UTF8)

バージョン 3.3 で追加.

euc_jp eucjp, ujis, u-jis

日本語

euc_jis_2004 jisx0213, eucjis2004

日本語

euc_jisx0213 eucjisx0213

日本語

euc_kr euckr, korean, ksc5601, ks_c-5601, ks_c-5601-1987, ksx1001, ks_x-1001

韓国語

gb2312 chinese, csiso58gb231280, euc- cn, euccn, eucgb2312-cn, gb2312-1980, gb2312-80, iso- ir-58

簡体字中国語

gbk 936, cp936, ms936 Unified Chinese
gb18030 gb18030-2000 Unified Chinese
hz hzgb, hz-gb, hz-gb-2312

簡体字中国語

iso2022_jp csiso2022jp, iso2022jp, iso-2022-jp

日本語

iso2022_jp_1 iso2022jp-1, iso-2022-jp-1

日本語

iso2022_jp_2 iso2022jp-2, iso-2022-jp-2

日本語, 韓国語, 簡体字中国語, 西欧, ギリシャ語

iso2022_jp_2004 iso2022jp-2004, iso-2022-jp-2004

日本語

iso2022_jp_3 iso2022jp-3, iso-2022-jp-3

日本語

iso2022_jp_ext iso2022jp-ext, iso-2022-jp-ext

日本語

iso2022_kr csiso2022kr, iso2022kr, iso-2022-kr

韓国語

latin_1 iso-8859-1, iso8859-1, 8859, cp819, latin, latin1, L1

西ヨーロッパ

iso8859_2 iso-8859-2, latin2, L2

中央および東ヨーロッパ

iso8859_3 iso-8859-3, latin3, L3

エスペラント、マルタ

iso8859_4 iso-8859-4, latin4, L4

バルト沿岸国

iso8859_5 iso-8859-5, cyrillic

ブルガリア、ベラルーシ、マケドニア、ロシア、セルビア

iso8859_6 iso-8859-6, arabic

アラビア語

iso8859_7 iso-8859-7, greek, greek8

ギリシャ語

iso8859_8 iso-8859-8, hebrew

ヘブライ語

iso8859_9 iso-8859-9, latin5, L5

トルコ語

iso8859_10 iso-8859-10, latin6, L6

北欧語

iso8859_13 iso-8859-13, latin7, L7

バルト沿岸国

iso8859_14 iso-8859-14, latin8, L8

ケルト語

iso8859_15 iso-8859-15, latin9, L9

西ヨーロッパ言語

iso8859_16 iso-8859-16, latin10, L10

南東ヨーロッパ

johab cp1361, ms1361

韓国語

koi8_r  

ロシア語

koi8_u  

ウクライナ語

mac_cyrillic maccyrillic

ブルガリア、ベラルーシ、マケドニア、ロシア、セルビア

mac_greek macgreek

ギリシャ語

mac_iceland maciceland

アイスランド語

mac_latin2 maclatin2, maccentraleurope

中央および東ヨーロッパ

mac_roman macroman, macintosh

西ヨーロッパ言語

mac_turkish macturkish

トルコ語

ptcp154 csptcp154, pt154, cp154, cyrillic-asian

カザフ

shift_jis csshiftjis, shiftjis, sjis, s_jis

日本語

shift_jis_2004 shiftjis2004, sjis_2004, sjis2004

日本語

shift_jisx0213 shiftjisx0213, sjisx0213, s_jisx0213

日本語

utf_32 U32, utf32

全ての言語

utf_32_be UTF-32BE

全ての言語

utf_32_le UTF-32LE

全ての言語

utf_16 U16, utf16

全ての言語

utf_16_be UTF-16BE

全ての言語

utf_16_le UTF-16LE

全ての言語

utf_7 U7, unicode-1-1-utf-7

全ての言語

utf_8 U8, UTF, utf8

全ての言語

utf_8_sig  

全ての言語

7.2.4. Python 特有のエンコーディング

予め定義された codec のいくつかは Python 特有のものなので、それらの codec 名は Python の外では無意味なものとなります。以下に、想定されている入出力のタイプに基づいて、それらを表にしました(テキストエンコーディングは codec の最も一般的な使用例ですが、その根底にある codec 基盤は、ただのテキストエンコーディングというよりも、任意のデータの変換をサポートしていることに注意してください)。非対称的な codec については、その目的がエンコーディングの方向を説明しています。

次の codec では、ユニコードにおけるテキストエンコーディングと同様に、str から bytes へのエンコードと、bytes-like object から str へのデコードを提供します。

Codec

別名

目的

idna  

RFC 3490 の実装です。 encodings.idna も参照してください。

mbcs dbcs

Windows のみ: 被演算子を ANSI コードページ (CP_ACP) に従ってエンコードします。

palmos  

PalmOS 3.5 のエンコーディングです。

punycode  

RFC 3492 を実装しています。

raw_unicode_escape  

Python ソースコードにおける raw Unicode リテラルとして適切な文字列を生成します。

undefined  

全ての変換に対して例外を送出します。バイト列と Unicode 文字列との間で強制型変換をおこないたくない時にシステムエンコーディングとして使うことができます。

unicode_escape  

Python ソースコードにおける Unicode リテラルとして適切な文字列を生成します。

unicode_internal  

被演算子の内部表現を返します。

バージョン 3.3 で撤廃.

次の codec は bytes-like object から bytes へのマッピングを提供します。

Codec

目的

エンコーダ/デコーダ

base64_codec [1]

被演算子を MIME base64 に変換します(結果は常に末尾の '\n' を含みます)。

base64.b64encode(), base64.b64decode()
bz2_codec

被演算子をbz2を使って圧縮します。

bz2.compress(), bz2.decompress()
hex_codec

被演算子をバイトあたり 2 桁の 16 進数の表現に変換します。

base64.b16encode(), base64.b16decode()
quopri_codec

被演算子を MIME quoted printable 形式に変換します。

quopri.encodestring(), quopri.decodestring()
uu_codec

被演算子を uuencode を用いて変換します。

uu.encode(), uu.decode()
zlib_codec

被演算子を gzip を用いて圧縮します。

zlib.compress(), zlib.decompress()
[1]

'base64_codec' はすべての bytes-like object を受け取るのではなく、エンコードでは bytesbytearray だけを受け取り、デコードでは bytesbytearray および str のインタンス(ASCII のみを含むもの)だけを受け取ります。

次の codec は str から str へのマッピングを提供します。

Codec

目的

rot_13

被演算子のシーザー暗号 (Caesar- cypher) を返します。

バージョン 3.2 で追加: bytes-to-bytes と str-to-str codecs.

7.2.5. encodings.idna — アプリケーションにおける国際化ドメイン名 (IDNA)

このモジュールでは RFC 3490 (アプリケーションにおける国際化ドメイン名、 IDNA: Internationalized Domain Names in Applications) および RFC 3492 (Nameprep: 国際化ドメイン名 (IDN) のための stringprep プロファイル) を実装しています。このモジュールは punycode エンコーディングおよび stringprep の上に構築されています。

これらの RFC はともに、非 ASCII 文字の入ったドメイン名をサポートするためのプロトコルを定義しています。 (www.Alliancefrançaise.nu のような) 非 ASCII 文字を含むドメイン名は、 ASCII と互換性のあるエンコーディング (ACE、 www.xn--alliancefranaise-npb.nu のような形式) に変換されます。ドメイン名の ACE 形式は、 DNS クエリ、 HTTP Host フィールドなどといった、プロトコル中で任意の文字を使えないような全ての局面で用いられます。この変換はアプリケーション内で行われます; 可能ならユーザからは不可視となります: アプリケーションは Unicode ドメインラベルをネットワークに載せる際に IDNA に、 ACE ドメインラベルをユーザに提供する前に Unicode に、それぞれ透過的に変換しなければなりません。

Python ではこの変換をいくつかの方法でサポートします: idna codec は Unicode と ACE 間の変換を行い、入力文字列を RFC 3490section 3.1 (1) で定義されている区切り文字に基づいてラベルに分解し、各ラベルを要求通りに ACE に変換します。逆に、入力のバイト文字列を . 区切り文字でラベルに分解し、 ACE ラベルを Unicode に変換します。さらに、 socket モジュールは Unicode ホスト名を ACE に透過的に変換するため、アプリケーションはホスト名を socket モジュールに渡す際にホスト名の変換に煩わされることがありません。その上で、ホスト名を関数パラメタとして持つ、 http.clientftplib のようなモジュールでは Unicode ホスト名を受理します (http.client でもまた、 Host: フィールドにある IDNA ホスト名を、フィールド全体を送信する場合に透過的に送信します)。

(逆引きなどによって) ネットワーク越しにホスト名を受信する際、 Unicode への自動変換は行われません: こうしたホスト名をユーザに提供したいアプリケーションでは、 Unicode にデコードしてやる必要があります。

encodings.idna ではまた、 nameprep 手続きを実装しています。 nameprep はホスト名に対してある正規化を行って、国際化ドメイン名で大小文字を区別しないようにするとともに、類似の文字を一元化します。 nameprep 関数は必要なら直接使うこともできます。

encodings.idna.nameprep(label)

label を nameprep したバージョンを返します。現在の実装ではクエリ文字列を仮定しているので、 AllowUnassigned は真です。

encodings.idna.ToASCII(label)

RFC 3490 仕様に従ってラベルを ASCIIに変換します。 UseSTD3ASCIIRules は偽であると仮定します。

encodings.idna.ToUnicode(label)

RFC 3490 仕様に従ってラベルを Unicode に変換します。

7.2.6. encodings.mbcs — Windows ANSI コードページ

ANSI コードページ (CP_ACP) に対応するエンコードオペランド。

利用可能な環境: Windows のみ。

バージョン 3.3 で変更: 任意のエラーハンドラのサポート。

バージョン 3.2 で変更: 3.2 以前は errors 引数は無視されました; エンコードには常に 'replace' が、デコードには 'ignore' が使われました。

7.2.7. encodings.utf_8_sig — BOM 印付き UTF-8

このモジュールは UTF-8 codec の変種を実装します。エンコーディング時は、UTF-8 でエンコードしたバイト列の前に UTF-8 でエンコードした BOM を追加します。これは内部状態を持つエンコーダで、この動作は (バイトストリームの最初の書き込み時に) 一度だけ行なわれます。デコーディング時は、データの最初に UTF-8 でエンコードされた BOM があれば、それをスキップします。